君のお隣



「おーい、純!」


教室の入り口から純を呼ぶ声がする。



「おう、今行く!‥‥愛華またな!」


純はそう言うと教室から出ていった。



その様子をじっと黙って見ていた加奈が、急にニヤニヤしながら言った。




「ちょっと愛華~、梅川といい感じじゃん?」



「えー?そんな事ないよー」


私はもちろん否定する。



「いや、梅川は絶対に愛華の事好きだね」


加奈はうんうんと頷きながら言う。



「うそー、ないでしょっ」



「てかいつの間に名前で呼びあってたの?いつからあんなに仲良くなったの?」


と、加奈の質問攻めに合ってる間に昼休みは終った。



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