姉弟だけど姉弟じゃない2人!?

雑誌を読んだり、スマホをいじったりして時間を潰してると、空き教室の扉が勢いよく開く。


あるぇ?鍵かけてなかったっけ?


「なーに?そんなに急いでどうしたのよう、冬哉君。

放課後のホームルームまでまだ時間あるのに。」

「あなたという人は、何で真美が呼び出されてリンチされていると知っていながら助けなかったんですか!?」


「1ヶ月くらいまえに、不本意ながらも大事なお姫様を助けたことがあったんだけど。

お姫様ね、助けたと同時に気絶しちゃってさ?
その後すぐ駆けつけて来た赤髮に思いっきり顔面殴られて、その勢いのまま壁に激突して頭切ったのよ。

だから、無駄に関わることはしないで冬哉にメールかラインを送る事にしたのよ。」


あんた副総長だし、下っ端動かすか赤髮を動かせば助けれるでしょ?


と付け足すように言えば、扉を閉めて私の座っているベッドに腰掛ける。

「だからって、放置は無いじゃないですか。

せめて、妨害の1つや2つできたでしょうに。」

私はベッドに腰掛けた冬哉に転がりながら近づいて、上半身を起こし背中に抱きつく。


「やってもいいけど、パンダギャルたちがウッザイから放置したし、私が助けたってなったらさとばっちり来るのが嫌!

まだ、冬哉に知らせてるだけましじゃね?本当に興味もなかったら知らせもしないし視界にすら入れないよ私。」


「とばっちりって……。

今の今まで真美と同じことされた人とは思えない言葉ですね。

しかも、徹底的にやり返していた人が。」


まあ、徹底的にやり返していたおかげで嫌がらせってかリンチもされなくなったしね?


やり返した時のパンダギャルたちの顔はマジ面白かった!!





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