Last Mission
絶対に、
合格してみせる…!
「じゃあ審査をよろしくお願いします。」
少し離れたところで、櫻井さんが3人に頭を下げてる。
あ…
思わず向けてしまいそうになる視線を、私は慌てて戻す。
有沢千景を、見ちゃダメだ。
またあの瞳に捕まったら、
今度こそテストに集中できなくなる。
恐怖で、潰れそうになる…。
「お互い頑張ろうな!」
突然、ポンっと肩を優しく叩かれた。
「一澤…」
顔を上げると、まるで元気づけてくれるかのように一澤が笑みを浮かべている。
「ありがとう。」