Last Mission
そして今、
いよいよ、私の番を迎えようとしてる…。
こんなに目の前のことに体が震えるのは初めて。
できることなら逃げ出したい。
だけど、
やるしかない。
周りの視線が、私へと一気に注がれる。
遥か向こうの右側には上沢たち。
肩にタオルをかけられ、私を見てる。
左側はあの三人。
壁に背を預け、形だけの視線を自分へと投げていた。
私は木刀をもう一度強く握りしめ、
そしていよいよ、番沢の前へと歩みを進めた。
私は、
負けるわけにはいかないんだ-‥。
「最後の試合、
始めっ!!」
かけ声と共に、戦いがいよいよ幕を開けた。