Last Mission



番沢よりも遥か向こうで、


何ともいえない表情でこちらを見ている水城たち。








みんなは、水城たちは全員受かったのに…



私はテストに落ちた。



私だけ



しかも、圧倒的な力の弱さで…。









頬を、幾粒もの涙が流れ落ちていく。




顔を下げると、それは冷たいアスファルトの床にポタポタと染み込んでいった。











「斉藤…」




一澤の哀れみにも似た小さな呟きは決して里緒菜には届かない。






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