Last Mission



「怖かった……」






まるで絞り出すように言ったのを聞いた途端…



気づくと私は、女の子を抱きしめていた。









「怖かった……怖かったよぉ……!!」






自分の腕の中で、栓が抜けたように泣き出す女の子。










自分がもう少しここに乗り込むのが遅かったら、この子は…






私の抱きしめる腕にそっと力がこもる。










数分後、私は女の子を離した。







もう、時間がない…。










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