Last Mission
「みんな、なんで…」
これが夢なら、
一生覚めないでほしい。
私の問いかけに、水城は一度なでまわす手を止め、口元に苦笑いを浮かべる。
「それはこっちのセリフ。
お前こそなんで俺たちの前から勝手にいなくなったんだよ」
「…っ、それ、は…」
私は思わず水城から視線を外す。
なんとなくだけど…状況は理解した。
覚えてるんだ…
意識をなくす前に感じた、有沢の声
自分を抱きしめる腕の感触…
「みんな、本当に私を…助けにきてくれたんだね…」
「あたりめーだろ!!!!」
「…っ!!」
途端、私から離れ、声をあげたのは…
一澤だった。