その指に触れて
「あー、食べた食べた~」


それからものの三分で、計600円した菓子パンとおにぎりは綺麗に遥斗の胃の中に収まった。


「お茶、あげる」

「ありがとう。今日はやけに優しいね」

「死にかけの人見て助けない人いないでしょ。あ、そのお茶、あたしの飲みかけだから」

「げほっ、ごほっ……」


遥斗がむせた。


「絶対わざとだよね、万梨ちゃん……」

「何の話ー?」

「……まあいいけど。飲むけど」


遥斗の中であたしは既に飲み回してもいい域に入るらしい。


まあ、友達としてなんだろうな。草食系だし。


「……万梨ちゃんってさ」

「何?」

「彼氏いんの?」

「何いきなり」

「……なんとなく」

「今はいない」

「……ふうん」


正直、あたしと遥斗の現状は似ているかもしれない。


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