MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
「残念だけどさ、蔆哉。傷は生徒会の客人である以前に、あたし達の部活のメンバーなんだ」


由奈も、二人の方へ一歩近付く。


「傷について今回の事件に関する事は、全てあたし達の方で処理させて貰う」


だから、傷を離せ。


その腕を離せ。


「そんな勝手を簡単に許していたら、学校内の治安を守るという仕事が務まらないんでね。許可出来ないな」


もしかして。


もしかしてコイツら。

















もしかしなくても、滅茶苦茶仲が悪いんじゃなかろ-か。





「むぅ。面倒臭いに巻き込まれてしまった………かもしれない」




当たり前だ。


校内一の不良グループと、非行を許さない生徒会。


衝突しない方がおかしいというものだろう。


「とりあえずだけど……今回の件は、君達MYG倶楽部だけでは手に負えない。王生中だけじゃない、この県全土の問題なんだ」


「なんとかしてみせるよ。傷は、あたし達が守りきってみせる」


「……俺?」


そうだ。


そういえばそうだ。


昨晩の淳夜との会話を思い出す。




俺だ。





俺が原因なんだ。




どうしてか?それは解らないけど。


だが、あの淳夜の口振りからして、今回の件に自分は無関係ではないというのは嫌でも察せられた。


「部長。部長―――」


「傷はこの事件に関係ないんだ。何にも知らないんだ」


「それはボクだって信じているよ。信じているからこそ、この事件の真相をはっきりさせなきゃいけない」


「なぁ、だから部長―――」


「なんだよ傷?大丈夫だ安心しろ、お前の潔白はこの桜木由奈が身を持って証明してやる!」


いや、それじゃ困る。


つーか人の話を聞け。


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