MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
「とりあえず、さっさと行かないとボクが皆に怒られるから。傷、来てくれるね?」


「まぁ、俺としてはそろそろ〔事件〕とやらの事について知りたい訳だけど―――」


「だーかーら、あたしもついて行くってば」


また話題がそこに戻る訳で。


「何故貴方まで来るのですか。必要のない人間は黙っていて下さい」


「いやぁ―、お前ら生徒会が傷に変な事吹き込まないように見張ってなくっちゃだろ?それに淳夜に教えて貰ったけど、お前らのせいで琴ちゃんが怪我をしたそうじゃん」


そういえば。


すっかり朝の出来事に関心を失っていた蔆哉は、肩に鎖分銅が当たったあの二年生の事を思い出した。


「山城琴葉が怪我をしたのは確かにボク達のせいだが……それとこれと、一体何の関係が?」


「別に―?軽く仕返しでもしてしてやろうかな―って感じだけど?」


「部長……敵の根城で暴れ回るの好きだよなぁ―」

呆れた表情の傷。


「なるほど。昔から仲間想いの君が考えそうな事だな」


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