MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

「…面倒臭くなってきた」


「おっと、それは傷の意見かい？それとも作者の本音？」


やっと立ち直った蔆哉が、千葉から受け取ったハンカチで手に付いた自分の血やらビル・ゲイツの涎やらを拭き取りながら笑う。


「もういい、もーどうでもいい、この際とっとと中に入ってとっとと話をして、俺はとっとと北海道に行く」


どこか投げやりな傷の言葉。


「おいおい傷、主人公がそんなテンション低くてどうする！！張り切って行こー！！」


無理して気張っているようにしか見えない由奈。


なんかもう三流芸人しか登場しないバラエティ番組並みにグタグタである。


「それもこれもいきなり何の意味もなく登場したアンタとビル・ゲイツのせいだぞ、淳夜さん」


「いやいや、蔆哉が実は大の動物好きなんて言う無茶苦茶な設定にした作者のせい」