MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜
『お前らは先に帰ってろ。話の邪魔だから。あ、あとビル・ゲイツ達を家まで連れて行ってくれないか?後で迎えに行くから、それまで面倒を見ててくれ』



先程淳夜から一方的にそう言われ、部室からの退散を促された傷と大志。



「ったく……何で俺らには話してくれないんだろうな……」


「そりゃ、僕達がまだ一年生だからでしょ。こういうのは大抵、三年生が代表として決着をつけるモンなんだ」


「イヤに詳しいじゃねぇか」


「まぁ、僕は姉ちゃんにくっついて小学生の時から〔中学生〕の世界に首を突っ込んでたからね。そういう意味じゃ傷くんよりもたくさんの事を経験してるワケ」


「ふぅん……なるほどねぇ…。あれ、ちょっと待てよ」


ふと気付いた傷が、得意気な大志に待ったをかける。

「今、〈三年生〉が代表でって言ったろ。あの双子はまだ二年生だけど、部長と一緒に出かけたって話だったじゃねぇか」


よくよく考えてみれば、琴葉だって二年生。
だがしかし、現在は部室で淳夜から事のあらましを聞いているはず。



「あいつらばっかずっりー!!俺らにも教えろよ!!」


「あー、その事ね。そんなの簡単だよ」



大志は事も無げに答えた。


「僕達みたいな武闘派の〔中学生〕の中じゃ、何よりもまず〈強さ〉が尊重される。僕達の部活は元々腕の立つ人ばっかりだったけど、そこに傷くんが入って来た事で更に勢力が拡大されたからね、ちょっとくらいワガママを言ったって誰も口は出せないのさ」


「長いセリフご苦労さん。そういう仕組みになってるのか…………」


「って傷くん、ホントに何も知らないんだね」


「うん。興味なかったもん」


「……よく今までムキズでいられたね……」


< 32 / 138 >

この作品をシェア

pagetop