MYG倶楽部 〜まるで夢のような学校生活のために〜

「今日の所は、取りあえずこの犬達を片付けに来ただけなので、お話はまた今度にしましょう」


「チッ……しゃーねーな。まぁ、俺もあんまりてめｰんトコの事情には触れたくねｰや」


「それが最善だとおれも思うのですが、生憎貴方のお友達が初期作品を多数連れて行ってしまわれたのでね。いつかは関わる事になるでしょう」


「初期作品って……」


やはりビル・ゲイツ達の事、なのだろうか。


「では、これでお別れですね」


「おう」


「バイバｰイ」


由奈が元気に手を振ると、縁も片手を挙げて別れの挨拶をした。


「さようなら。またいつかお会いしましょう」


出来れば会いたくねｰけどな。


傷はそう心の内で呟きながら、手を軽くヒラヒラさせた。