この恋、極秘恋愛につき社内持ち込み禁止

●衝撃!!


それからの私と銀はとても順調で、ほとんど喧嘩もせず過ごした。


ただ一つ。ブッたまげたのは、赤毛さんと田村さんが付き合いだしたということ。あの時、銀にフラられた田村さんは、慰めてくれた赤毛さんの優しさに引かれたそうだ。


世の中何が起こるか分からない。でもまぁ、全て丸く納まったから良しとしよう。


そして、今日も私たちのイチャイチャは止まらない。


他の社員の目を盗み、昨日は会議室。一昨日は資料室。で、今日は男子トイレに連れ込まれ、イケナイ情事に更ける上司と部下。


もちろん社内では最後まではシないけど、それに近い状態でのお預けは、かなりキツい。悶々として仕事どころじゃなくなる。


「あっ……銀っ」

「今日はここまで」

「んんん~っ、ヤダぁ~」

「我慢しろ。変態!」


私をソノ気にさせて楽しんでる銀の方が、よっぽど変態じゃん!


ほっぺをぷーっと膨らませた私の鼻先をペロッと舐め、最後の甘いキスで私のこと黙らせるのは、いつもの銀の手だ。


「そう言えば、明日はハナコの誕生日だったよなぁ」

「そうそう! 華から銀に手紙預かってきたんだ~ほら、これ」


スーツのポケットからピンクのハートが散りばめられた封筒を取り出し銀に渡す。


「手紙?」

「なんて書いてあるの?」


覗き込んだ便箋には、明日のスケジュールがビッシリ書かれてあった。


「どれどれ? 銀様の仕事が終わったら保育園にお迎えに来て欲しい。そんで、保育士さんに"華の彼氏"だと自己紹介する。それが終わったら華を抱き上げキスをする……なんだこれ?」


呆れ顔の銀をなだめ、華の言う通りにしてあげてと頭を下げる。


「分かったよ。ちゃんと宿題も提出したし、明日はハナコの彼氏になってやるか」

「ありがと! 華、喜ぶよ!」

「おい、最後にこんなこと書いてあるぞ」

「んっ? 何?」

「明日、ミーメさんは夜10時まで帰って来ないでね……だってさ」


私に2人の時間を邪魔されたくないってことか……


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