actually

「ウミってもしかして、純情乙女？」


アキさんがよくわからないことを聞いてくる


「まあ、彼氏いない歴イコール年齢ですよ」

うわ、なんか自分で言って凹んでしまった
だってもう19だよ？もうすぐハタチだよ？
彼氏居ることがステータスとは思わないけど、なんか虚しいよね


「へえ、そんな顔してて男慣れしてないのか。
じゃあ、こう言うのも慣れてないの？」


地味に落ち込む私をハルさんは服も着ないで抱き締めた



「！！」

な、何すんだ！ヤーさん！
って言ってやりたいのにビックリし過ぎて声がでない


嫌でも彼を感じてしまう


鍛えてるんだと実感させられる体の固さ

女の子同士で抱き締め合うのとはやっぱり違くて
抱き締められる強さがちょっと強め



ハルさんの体温が服を通り越して徐々に浸透してくる



男の人を意識するような年になってから抱き締められるなんて初めてで



こんなにドキドキするのも初めてだった






そこで、私の記憶はここで途絶えた