かけぬける青空は、きっと君とつながっている
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そうして、不思議な夜は徐々に深い時間となっていき、それぞれがそれぞれに胸の中にそっと想いを秘めたまま、床につくこととなる。
怒涛の数日を経たし、夕方まで寝ていたこともあって、もしかしたら今夜はなかなか寝つけないかもしれない、と思っていたのだけれど、とても穏やかな気持ちで眠りにつけ、翌朝。
「……うわっ、眩しいっ」
あたしはまた、大きく寝坊してしまう。
わずかに開いたカーテンの隙間から真っすぐに差し込む太陽の光が、ちょうどあたしのまぶたのところに直撃していて、眩しさと暑さから、そう叫びながら、がばりと飛び起きる。
加えて、枕ものと携帯で時刻を確認すると、もう間宮さんを起こしに行く10時を5分ほど過ぎていて、すっかり寝過ごしてしまったことを、まざまざと思い知らされることとなった。
寝起きの格好そのままに、転がるようにして部屋を出ると『潮風の間』のドアをノックする。
「おはようございます、間宮さん。10時です」
けれど、いくら返事を待っても、ノックをしても中からは物音ひとつせず、とたんに不安になったあたしは、勢いをつけてドアを開け放つ。
と……。