抱いてください…!【甘きゅん短編】
かああああ、と顔を真っ赤にする私に、
さらに追い打ちをかける。
「突然、校舎裏に呼び出されたと思ったら、
抱いてください、って言われて。
あんなのは、さすがに初めてだったわ。」
くすくす笑う俊也くんをぱしぱし叩く。
「あれは…!
切羽詰まってて!そういうつもりじゃなかったの!」
そう言うと、俊也くんは突然足を止めた。
「じゃあお前は俺に抱かれたくないのか?」
少しかがみ、視線を絡ませながらそう言う俊也くん。