好きって言うまで離さねぇ。



「侑梨様、入ってよろしいですか?」


聞こえてきたのは京香さんの声。


いつもだったら寝てる時間だから変な感じだな。



「どうぞー!」


私がドアに向かって返事をすると京香さんがひょこっと顔を覗かせた。


相変わらず格好に抜け目がない。



「おはようございます。今日は早起きですね」


そう言って微笑む京香さん。


「なぜか早起き出来ました」と、私は笑ってみせた。



「朝食のお時間ですので、ダイニングへお越しください」


私はそれに頷いてから、京香さんといっしょに部屋を出た。



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