好きって言うまで離さねぇ。
果世に反論しようとした私の言葉を遮った担任は、とてつもなく怖い顔をしている。
さすが体育教師だけあって、迫力満点。
「……な、何でしょうか…?」
恐る恐るといった感じで出した声は消え入りそうなくらい小さい。
「豊橋と橘は体育委員だったよな?体育祭実行委員も頼むな」
確かに私は体育委員ですが!
……体育祭実行委員とは!?
それに、もう1人の体育委員って確か……
「はい、俺らに任せてくださいよ!」
私の斜め後ろに座る男の子が言葉を発した。