好きって言うまで離さねぇ。



少し躓きながら走る侑梨に、フッと笑みが零れた。



なんか昼飯の時間、あっという間だったな。



「さて、俺も行くか」



今思い出したが、俺が出るのは色組対抗リレーだった。



充電も出来たことだし、午後頑張ってやるか。



俺は思いっきり伸びをした後、運動場へ向かって歩く。



「1位を取るって誓ってやるよ」



誰もいない中庭に俺の声だけが響いた。



< 318 / 359 >

この作品をシェア

pagetop