好きって言うまで離さねぇ。





「そうじゃないけど……! なんでクラッカーを鳴らす必要があるの!」



自分の誕生日くらい、覚えてるよ!


おかしいのは、帰ったとたんクラッカーを鳴らすお母さん!


靴を履いたまま、お母さんにじとーっとした視線を送る。



「だって、めでたいじゃない?」



え、わたしの誕生日が?


確かに、バースデーパーティーは毎年盛大にやってくれるけど……。


それは、ただ単にパーティーを楽しみたいだけにも思える。



「?」



私の頭には、はてなマークがいっぱい出現する。




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