ナツメ







わたしはあの人の子供が欲しかった。
ずっと。


だって、それが当たり前のことだもの。
男と女の。
ごく自然な摂理だもの。




けれども、ナツメ。


央介さんはそれに、応えてはくれませんでした。


それならば、どうして。
彼はわたしを選んだのかしら。











子宮が、熱い。



欲しい。
欲しい。


央介さんが、欲しい。



















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