なないろドロップ
『だよね、凄い良いよね』


「俺の学校そのバンド知ってる人がいなくて話せないんだ」


『私も、知ってる人全然居なくて』


彼との共通点があって嬉しい。


「宮崎と喋るの楽しかった。また今度な」


そう言うと自分の席へと彼は戻っていった。


きっと今、私の顔は真っ赤だ。


だって初めてまともに喋ったんだ。


その時嫉妬でまみれた目で私をいている人がいたなんて気がつかなっかった。

< 10 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop