なないろドロップ
『誰誰誰誰なの?』


「ん~」


『私の知ってる人?』


全然喋らないから少しイライラしてきた。


『早く言ってよ』


「ごめん怒らないで、あのね聖斗なの」


『あの、英語の?』


驚いて何にも言えなかった。



『あの、聖斗?』


私が驚きながらもう一度確かめるように言うと「うん」と恥ずかしそうに頷いた。


『おめでと~、絶対応援するね。』


「でも、小町って聖斗のこと好きじゃないの?」


その頃私は、聖斗のことを可愛いといっていた。


『別にそういう感情はないよ』





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