忘れ去られたキオク
「アイツが、エルネストって奴?」
いきなり開かれた翔平の口から溢れた言葉は、エルネストに嫌悪を抱いているようだった。
「...え?」
「とぼけんなよ。一昨日、俺を置いて椎菜がおんぶしてっただろ」
翔平の口調が、なんだかムカついた。
多分、あたしの地雷を踏んだのだろう。
「...だから何?」
「だから何?じゃねーだろ。
俺は、アイツがエルネストかって聞いてんの」
「あたしがおんぶしたのがエルネストだったら何なの!?」