愉快な不愉快
うちの仕事と言えば、発行しているタウン誌のスポンサー広告の編集やら折り込み広告。

珍しい個配システムなもんだから、ポスティング部には12人のマネージャー(あ、あたしらね)がいて、それぞれポスティングスタッフを20~25,6人持っていて、タウン誌にあるまじき13万部なんて発行数をほこっていたりする。

市内全世帯にポスティングするので、かなり高めのレスポンスを期待できるのだけど、続く不況に煽られて、収益は減る一方。

そんな状態のところへ、有能な事務の退社、ベテランライターさんの退社が相次ぎ、優秀で有能な人材確保が必須なはずが、あのお飾り社長、ヤツを雇い入れたいが為に、編集長がライターにとオファー入れたZさんを事務に引っ張ってきたものだから、それゃもう…

結果として、Zさんはほんの3ヶ月でいなくなる。

マネージャーから事務の候補募ると言うから手を挙げたあたしを無視してヤツを雇い入れ、次から次へと引き起こされる問題にも、まともに向き合わず、総務のHさんは白髪が増えてすっかり老け込んだ気がする。

黙ってあたしを事務に据えればよかったものを…
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