オオカミとお姫様
グラウンド


フェンス越しの詩音と俺。

「ここで見てますから」

「うんっ」

詩音にかっこいいとこ見せたい。
強く思った。
小学生みたいだな、俺。
そんなことを思いながら詩音に大きく手を振った。


「それでは、練習試合を開始する」

「「よろしくお願いします!!!」」

試合が始まった。
俺は真島と同じチーム。
他の奴らはみんな知らない人。
…1人いた。
まぁいいや。

試合開始とともに声援が響く。
うるさい。
やる気がどんどん失せていく。
そんな時、

「玲央!!」

真島の声。パスを回す気らしい。

Σバシッ
こんなの余裕だよ。
もっと強く蹴ってくれてもいい。
そのままゴールへ向かう。
1人…2人…3人、4人…
ちょろいな。

Σバシンッ「ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーール!!」

入った。
まぁ外すわけもないんだけどな。
一瞬静かになったグラウンド。
だが、すぐさま歓声が沸きあがる。
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