オオカミとお姫様
朝練中、詩音とあの人が話しているのを見てしまったから。
そうじゃなかったら、ちゃんと話そう、声をかけようって考えてたのに。

朝練が終わり、詩音が部員にねぎらいの言葉をかけていた。

「玲央、お疲…」

スルーしてしまった。
そういうつもりはなかったのに。
あの人と話していたことを考えていたせいで、声をかけることも聞くこともできなかった。
最低だ。
好きなのに。大好きなのに…
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