オオカミとお姫様
「…で?俺に何の用?」
余裕ぶって聞いてくるあいつ。
ムカつく。
「お前だろ、詩音泣かしたの」
「…あぁ。詩音ちゃんね」
何か知っているような口ぶり。
「やっぱお前のせいだったのかよ」
怒りで頭がいっぱいで、感情的になる。
あいつの胸ぐらを掴んで、壁に押し当てている。
「俺のせい…かもな。だけど、半分はお前のせいだ、桜井」
「…は?」
コイツの言っている意味を理解できなかった。
半分は俺のせい…?
どういうことだよ。
「どういうことだよっ」
「それは、お前自身で探して見つけろ」
「意味わかんねぇし」
「いつかわかる。話はこれだけか?練習戻るぞ」
話をうやむやにされた。
いつかわかる…
俺は今知りたいのに。
もやもやした気持ちを残したまま、仕方なくあいつの言う事に従った。