アンラッキーなあたし
兎にも角にも、金は取られてしまった。よって、開業どころか、新居を借りるお金もない。ちなみに、このアパートは再来週には去らなくてはいけない。さすがみもう百万円を消費者金融から借りる勇気はない。実家にも帰れない。
ど、どんづまりじゃん?
家なき子、金なき子、そして職なき子である。まさに同情するなら金返せだ。
とりあえず、今ある現金だけでも確認しておこうとカバンをひっくり返すと、一枚の紙切れがふわりと落ちて来た。それは、あの日、中田さんに頂いた名刺だった。
な、中田さん!
もちろん躊躇いはしたが、もう他に頼れる人などいなかったあたしは、中田さんにお金の借り入れの相談をしてみることを思いついた。突然、電話もあれだなと思い、まずはメールをしてみることにした。もう一か八かの賭けだったが、中田さんならあたしを救ってくれるような気がした。それに、そこから始まる何かをちょっとだけ期待してもいた。
ど、どんづまりじゃん?
家なき子、金なき子、そして職なき子である。まさに同情するなら金返せだ。
とりあえず、今ある現金だけでも確認しておこうとカバンをひっくり返すと、一枚の紙切れがふわりと落ちて来た。それは、あの日、中田さんに頂いた名刺だった。
な、中田さん!
もちろん躊躇いはしたが、もう他に頼れる人などいなかったあたしは、中田さんにお金の借り入れの相談をしてみることを思いついた。突然、電話もあれだなと思い、まずはメールをしてみることにした。もう一か八かの賭けだったが、中田さんならあたしを救ってくれるような気がした。それに、そこから始まる何かをちょっとだけ期待してもいた。