アンラッキーなあたし
「俺、責任とるわ」

しばしの沈黙のあと、千葉は意を決したように口を開いた。

「せ、責任?」

「ああ。お前、ここに住め」

「え、えぇ!なんですかいきなり!」

それって、どういう意味だろう?

驚くあたしに、千葉は言った。

「金がたまって、新しいアパートに引っ越せるようになるまで面倒見てやる」

「え…?」

「勿論、家賃も光熱費も食費もいらない。だから必死で金貯めろ。それまで、置いてやる。それで、勘弁してくれよ」

そ、そういうことか。

あたしは一瞬とんでもない妄想を働かせた自分を恥じた。
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