アンラッキーなあたし
こうして、初めての彼氏が出来た。

顔も名前も知らない初めての彼氏…。

なんだ、恋人を作るなんて簡単なことじゃないか。何を今までこんなに苦戦していたんだろう?

初めから、こうすればよかった。そうすれば、苦しまずにすんだ。傷つくことなんてなかった。

人を好きになる痛みなんか、知らないほうがよかった。

あたしは泣いていた。

笑いながら、泣いた。

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