アンラッキーなあたし
「桜庭良かった!」

千葉がほっとため息をつく。

「え?なんで?」

なんで、千葉が黄泉の国へ?あっ、もしかして…。

「千葉も死んでしまったの?手術に失敗して…。」

「バカ!」

すぱんと頭を叩かれた。

「いったあい!何するんですか!」

「お前、頭大丈夫か?」

頭?頭の中なら年がら年中春ですが?

だんだんと意識がはっきりとしてきたあたしは、辺りを見回した。よく見るとここは千葉の部屋ではないか。あたしが眠っていたのは、ピンクのヒョウ柄のカバーがかけられたベッドだった。

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