アンラッキーなあたし
「いや、残念だよ。お前は仕事できるし、使えるのにな。この人手不足だからてっきり社員になるとばかり…」

「…んたの」

「え?」

「あんたのせいでしょうが!あんたが、あたしが泥棒したのちくったから、それで、そのせいで…」

うわーん!と子供のように泣き叫ぶあたしに千葉がたじろいでいる。あたしは再びトイレにカムバックしえぐえぐ泣いた。

泣きながら、トイレットペーパーの他にクレンザーもぱくると心に決めた。

トイレから出ると千葉の姿はもうなかった。

その日、あたしは一日中、みなの冷たい視線に耐えた。まさに針のむしろだった。
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