秘密の相談室 2
「あと、事務医員で会計の早水くん…だっけ?あの子も仕事早いって。二人とも同時期に入ったのにすごいわね〜」

「……ははっ…ありがとうございます!」

(あたしも蒼汰くんも潜入調査もしなきゃダメだから一応、オールマイティーこなすんだけどなぁ…)

ありあは苦笑しながらも、誉められたことに素直に喜んでいた。

因みに、『深野』『早水』は偽名である。


「それにしても、松下さんのあの噂って本当なのかしら?」

「えっ、噂ってなんですか?」

別の先輩看護士が、松下の話題を話ありあはつかさず、その話題に耳を傾け訪ねた。

「うん、ここだけの話なんだけどね…彼、女子高生の患者さん一人殺したらしいのよ?」

「そ…それは怖いですね…今のご時世医療ミスだってあるというのに…遺族のかたが不憫ですね」
(なるほど…有力な情報GET)

「まぁ…あくまで噂だけどね」

悲しそうな顔をしたありあを励ますために、先輩看護士は、すぐに話題を切り替えようとした。
ありあの考えてることなど分からないままに…
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