―異世界物語―


....どのくらいの時間がたったのだろうか。

天井から視線を横にずらし、窓の外をみた。
もちろんそこには夕方の空が見えるだけで特にこれといったものはない。

「……はぁ……なにかおもしれぇこと……起きねぇかなぁ…」

ふいにぽつりと呟いた瞬間だった。

天井が、まわりが、ぐにゃりと歪み始めた。

俺は驚き目を擦る。
そしてもう一度目を開けると、さっきより歪みが大きくなっていた。

「俺は今、目眩を起こしているのか…?」

いやそんなことはないだろうと一人でつっこみ、そして突然意識を手放した。
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