無愛想な彼に恋しました
私の声を無視するかのように、荒城君は人気のない所へと入って行く。
「荒城君ってば!」
ピタッとやっと止まってくれた荒城君。
そこは本当に誰も通る事が少なさそうなところ。
それと同時に、私は掴まれていた手を振り払った。
「何で?何で荒城君がここに居るの?しおりちゃんと一緒に帰るんじゃなかったの!?」
荒城君が来てくれてホッとしていた自分が居たのは本当。
けれど、どうしてほっといてくれなかったのか、と思っている自分が居るのも本当。