無愛想な彼に恋しました
無愛想10

部活姿



緑色の葉っぱだった草木も、もうすでに茶色になっている。


今年も秋がやってきた。


少しだけ寒い風が窓から入り込んで私の髪をなびかせる。


「琴音、一緒に帰ろう」


帰る支度を終えたちーちゃんが私の席へと駆け寄ってくる。


教室の出口にはしおりちゃんも待っている。


「あ…ごめん。輝君と帰る約束してるの」


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