無愛想な彼に恋しました

大切な人~輝side




琴音の悲しんだ顔が、頭から離れ無い。


「上手くいかない」


誰にも届かない声で、俺は呟く。


琴音の事に成ると余裕なんてものは、俺の中から無くなるから。


だから、空回りばかりしている。


自分がもっと愛想の良い男だったら。


あの先輩だったら、琴音の事を幸せに、泣かせてたりしないんだろう。


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