わたしは彼を殺した、そして彼に殺される〜50years later〜
ロボットだと言ったけど…

きっと好きでなったわけじゃない。

元はわたしと同じ人間だった。

ジョーカーか…

今のわたしにはそう思えなかった。

「だから、今のわたしがあるんです。探してる方が見つかるといいですね」

何気ないセリフ。

でも、わたしにはその感情が伝わった。

「Jさん」

「なんでしょう?」

「わたしは…あなたに裁かれて、話ができてよかったです」

丁寧にお辞儀をして、

わたしは部屋を出ていった。
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