[仮]ヒロインは私⁉
もし。
目の前にいるこの人が、彼だったら。
私は目を閉じて彼からのキスを待つことが出来たんだろうか。
なんでだろう。
彼になら……って思ってしまうんだろう。
目の前のチャラ男だって負けないくらい
のルックスなのに。
「……逃げねえの?」
ドキッ……
目を細め、触れるか触れないかの距離を保ったままで彼は聞く。
明るいオレンジ色っぽい彼の髪が、微かに私の頬にあたり、心臓が跳ねた。