君に逢いたくて~最後の手紙~
そのあと、円華はここの近くに
ある、小さな学校に通っていると
いうことを聞いた。



しばらくして着いたのは、
古い、なんだか懐かしい匂いのする家。



「ただいまー。おかあさーん!
…まあ、入って」



「あ、うん。お邪魔します」



中に入ると、円華のお母さん
らしき人がいた。


「お母さん、この子梨衣奈って
いうんだけど、しばらく泊めてあげていい?」



「もちろんよ!梨衣奈ちゃんね。
いくらでも泊まってくれていいからね」



「あ、はい。お世話になります」



きれいな人…。



それにすごく優しい。



なんか、田舎の人って温かいな。




「梨衣奈、私の部屋行こう」



「うん!」





そうして私は、円華んちに
泊めさせてもらうことになった。



一方…。


私んちや美夏んちでは、
私がいないと、大騒ぎになっていた。



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