君に逢いたくて~最後の手紙~
しばらくテレビを見ていると、
優斗が台所からやってきた。



「終わったよ」



そう言って私の隣に座る。



「ありがとう」




私は微笑んだ。





「本当に大丈夫なの?」



突然そう言った優斗。



「え?何が?」




「高校のこと」



あ~、高校か。



「大丈夫だよ。心配しないで」



「そうか。まあ、なんかあったら
必ず言えよ?いつでも頼っていいからな」



そう言って優しくてかっこいい笑顔を
向ける優斗に、思わず見とれる。




「……うん」



私は見とれながらも返事をした。


< 168 / 209 >

この作品をシェア

pagetop