君に逢いたくて~最後の手紙~
「じゃあ、2人とも、
気を付けてね」



「はい」


「さようなら」




私と美夏は、
タクシーで帰ることにした。




優斗のお母さんは、車で来ていて、
今からお父さんを迎えに行かないと
いけないらしい。





タクシーの中では、美夏が
ずっと手を握ってくれていた。




「…美夏……ありがとね」



静かなタクシーの中、私は
美夏にそう言った。




「…何が?」



「…私を、支えてくれて」





「いや…いいのよ。梨衣奈は
大事な親友だから。当たり前だよ」




美夏って優し過ぎるよね…。



本当に…。


いい友達だよ。
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