君に逢いたくて~最後の手紙~
美夏と亮太君は気を
きかせてくれて、
先に2人で帰っていった。


…2人ともありがとね。


みんな家近いのに
気きかせてもらって。


私は今、隼人と帰り道を
歩いている。


「今日は楽しかったね!」


私が笑顔でそう言うと、
隼人は手をつないできた。


「そうだな」


…ドキドキするな……


「また行こうね?」


「うん。絶対」


隼人の顔には爽やかな
笑顔が浮かんでいる。


私はこの隼人の笑顔が
大好きなんだ!


「私、隼人と出会えて
よかったよ…」


「なんで?」


…それは、


「隼人と出会ってから、
毎日が楽しくなったんだ」


そう。隼人は私の毎日に
輝きをくれた。


…隼人、恥ずかしくて言葉では
言えないけど、感謝してるよ。


「そっか。よかった。でも、
俺と出会う前は楽しく
なかったのか?」


優斗のこと、言おうかな…。


私は優斗のことを言うか迷ったけど、
言うことにした。
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