TABOO ⅩⅡ~最後の秘密~


笑顔で頷き、歩いて行く背中を助手席から見てた。


その向こうには、レンガ造りの校舎。


懐かしいと言えるほど時間は経っていなくて…


車を降りて春風に目を閉じると、鮮明に浮かぶ薄茶色の瞳。


低い声。


冷たい指先。


彼に彩られていた、あの頃ー…


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