【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
痛みを覚悟するのと同時に、襲ってきた
痛みと重み。
だけど萌が押し潰されないように、どう
にか萌と自分との間を、腕立て伏せをす
るようにして空けた。
―――痛い。思い。ジンジンする。
「キャアッ!希美!!血が……っ」
辺りはざわざわとざわめきだし、萌は青
ざめたように私を見上げている。
ふと、目に何かが侵入してきそうになっ
て咄嗟に瞼をとじた。
そのまま顔を伝って溢れていったのは、
ぬめっとした鮮明な赤。
どうやら木材の角で頭をぶつけたらしい
。血が、溢れていた。
「萌、とりあえず退いて?」