【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
だから反撃してやろうと、靴を履いた委
員長にそっと近づいて。
「ほら、行くわよ───」
そう言いながら振り返ろうとした委員長
を、後ろから抱き締めた。
「……っ!?」
俺の腕のなかで、ビクッと跳ねて、顔を
真っ赤にさせる委員長。
本当に、思わせ振りだなあ、委員長は。
そんな反応されたら、ちょっとは意識し
てくれてんのかなって、期待しちゃうじ
ゃん。
委員長の甘い匂いが、鼻をくすぐる。
「やだっ……香坂……!こんなとこで…
っ」
「んじゃあ、ここじゃなきゃいいの?」
「違っ……!」
ねえ、その声も。誘ってるようにしか、
聞こえてこない。