【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~
呆れたような目線を向ける私に、香坂は不満そうに唇を尖らせながら、私をみた。
なに。私が悪いの?
「……委員長、素っ気ない」
「別に、そんなこと無いんじゃない?」
これでも初めの頃に比べたら、うんと愛想よくなってると思う。
だって嫌いだったんだから、香坂の事。
それなのに。嫌われてるって、きっと気付かなかったわけじゃないのに。
それでも構ってくるから、いつの間にか嫌いじゃなくなってた。───……でも、それは。
ちら、と香坂を見上げれば、香坂はどうしたの?というように首を傾げていて。
「香坂って、よくわかんない」
「え!?なんで!?自分的にはめちゃくちゃわかりやすいんだけど。てか、委員長が鈍感なだけでしょ」
……なんでここで私がでてくるのよ。