【完】保健室で君と××~プレイボーイとイケナイ恋愛授業~





「休み時間にでも、市原に学校案内して
やってくれ」

「は、はい!」



先生は私が学級委員だからそうやって頼
んだんだろうけど、私の心臓はもう爆発
寸前だった。



まって、これ、夢じゃ無いんだよね?



ああ、和馬君と話したい。だけどいきな
り話しかけられる雰囲気じゃないし。



ああ、なんてもどかしい。



逸る気持ちを抑えながら、どうにか冷静
を保ち、一番初めの授業を終えた。



そして、一時間目が終わった瞬間、私は
立ち上がって和馬君の元へと行こうとし
たけど──。



「和馬君って前はどこに住んでたの?」

「和馬君カッコいいねー!彼女いる?」

「市原!バスケ部入らねー?」

「ちょ、お前抜け駆けすんな!市原は、
サッカー部に入るよな!」



転校生、というのと、イケメンというの
もあって、あっという間に囲まれてしま
ってて。



「……」





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